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空き家管理

コラム

公開日:2026年6月22日(最終更新日:2026年8月3日) 空き家

空き家の空き巣被害を防ぐには?狙われる原因と効果的な対策を紹介

空き家の空き巣被害を防ぐには?狙われる原因と効果的な対策を紹介

空き家は人の出入りが少なく管理が行き届きにくいため、空き巣に狙われやすい傾向があります。侵入されると盗難だけでなく、不法侵入や放火、近隣トラブルなど深刻な被害につながることも。本記事では、空き家が狙われる理由や被害事例、効果的な防犯対策、管理が難しい場合の対処法まで分かりやすく解説します。

空き家はなぜ空き巣に狙われやすいのか

空き家は、普段人が暮らしている住宅に比べて、空き巣から非常に狙われやすい傾向があります。空き巣の被害を防ぐためには、まず「なぜ自分の所有する空き家が狙われるのか」という理由を知ることが大切です。ここでは、空き家が狙われやすくなる主な理由を3つに分けて解説します。

人の出入りがなく犯行を見つかりにくい

空き家が狙われる最大の理由は、人の出入りが全くないため、犯行を誰にも見つかる心配がないからです。普段から人が住んでいる家であれば、住人が突然帰宅したり、近隣住民が不審な動きに気づいて声をかけたりするリスクがあります。しかし、空き家であればそのような心配がほとんどありません。空き巣にとっては、時間をかけて侵入作業を行っても誰にも見つかりにくい環境は、非常に都合が良い場所となってしまいます。

郵便物や庭の荒れで空き家だと判断されやすい

管理が行き届いていない空き家は、外観からすぐに「誰も住んでいない」ことが分かってしまいます。郵便受けにチラシや新聞が溜まっていたり、庭の雑草が伸び放題になっていたりする状態は、空き巣に対して「この家は誰も管理していません」と知らせているようなものです。このように周囲から放置されている印象を与える家は、空き巣にとって侵入しやすい標的として認識されやすくなります。

窓や玄関の防犯対策が弱いケースが多い

空き家は、防犯対策が不十分なまま放置されているケースが目立ちます。普段生活している家であれば、防犯性の高い鍵に交換したり防犯カメラを設置したりと対策を講じますが、空き家は古い鍵のままになっていることが少なくありません。また、窓の鍵が閉まったままであっても、二重ロックなどの対策がなければ簡単に破られてしまいます。このように、侵入するための防犯対策が弱いことも、空き巣に狙われやすい大きな原因です。

空き巣が空き家を見分けるポイント

空き巣は、突発的に家に侵入するわけではありません。事前に周囲を念入りに観察し、「この家は留守だ」「空き家だから侵入しやすい」と判断した上で犯行に及びます。空き巣が空き家を見分ける際、特に注目しているポイントを解説します。

ポストにチラシや郵便物がたまっている

ポストの様子は、空き巣が最も簡単に空き家かどうかを見分けるポイントの一つです。長期間にわたってチラシや新聞、郵便物がたまっていると、誰も管理していないことが一目で分かってしまいます。空き巣はポストの隙間から中身が溢れている様子を見て、「しばらく人が出入りしていない」と確信し、ターゲットに定めます。

夜でも明かりがつかず生活感がない

夜間に全く明かりが灯らないことも、空き家と見分ける重要な手がかりになります。一般的な住宅であれば、夕方から夜にかけて室内の照明がつき、人の気配が外に伝わるものです。しかし、いつ通りかかっても電気が消えたままで、カーテンが閉め切られている、あるいは開け放たれたまま変化がない家は、生活感がないため空き家であると見抜かれてしまいます。

雑草やゴミで管理不足が目立っている

庭や敷地内の手入れが行き届いていないことも、空き巣に狙われる原因になります。庭の雑草が伸び放題になっていたり、落ち葉やゴミが散乱したまま放置されていたりする家は、遠くから見ても管理されていないことが明らかです。このような管理不足の家は、「防犯意識が低い」「侵入しても気づかれにくい」と判断され、空き巣にとって格好の標的となってしまいます。

空き家に侵入されると起こりやすい被害

空き家に空き巣が侵入した場合、単に「物を盗まれる」だけでは済まない深刻な被害が発生することがあります。放置された空き家は犯罪の温床になりやすく、所有者だけでなく周囲の住民にも大きな悪影響を及ぼします。ここでは、空き家に侵入されたときに起こりやすい具体的な被害について解説します。

家財や金目の物を盗まれる

空き巣の最も直接的な目的は、価値のあるものを盗み出すことです。空き家に残された家具や家電、仏具、美術品などが狙われるケースは少なくありません。

金属類の盗難被害

近年では、建物の一部や設備が盗まれる被害が増加しています。例えば、エアコンの室外機や給湯器、水道の蛇口、さらには建物内の銅線や配管といった金属類が取り外されて盗まれることがあります。これらが盗まれると、建物の機能が失われるだけでなく、修理するために多額の費用がかかることになります。

不法侵入や不法投棄の被害が広がる

一度空き巣に侵入されて鍵が壊されたり、窓ガラスが割られたりすると、その後の防犯性が大きく下がります。これにより、さらなる被害が引き起こされる悪循環に陥りやすくなります。

不審者の住み着きやたまり場化

侵入しやすくなった空き家は、不審者が勝手に住み着いたり、たまり場として利用されたりする危険性が高まります。建物内でタバコの不始末などがあれば、最悪の場合、放火による火災につながる恐れもあります。

ゴミの不法投棄や器物破損

管理されていない空き家の敷地内には、粗大ゴミや家庭ゴミが不法に捨てられやすくなります。また、壁に落書きをされたり、窓ガラスや壁を壊されたりする被害に遭うことも珍しくありません。

近隣トラブルや資産価値の低下につながる

空き家での被害は、所有者個人の問題だけでは終わりません。地域社会全体に大きな迷惑をかけることになります。

近隣住民への迷惑と苦情

不審者の出入りやゴミの放置による悪臭・害虫の発生は、近隣住民に大きな不安と迷惑を与えます。これにより、周囲から苦情が寄せられたり、地域の治安を悪化させた原因として所有者の管理責任を問われたりすることがあります。

建物の劣化と資産価値の低下

窓ガラスが割られたまま放置されて雨風が吹き込むと、建物内部の木材が腐食し、建物の寿命が急速に縮まります。また、犯罪の現場となった物件や、著しく傷んだ物件は、将来的に売却や賃貸に出そうとした際、価値が大きく下がってしまう原因になります。

空き家を空き巣に諦めさせる方法

空き巣は、侵入する前に必ず下見を行い、入りやすく逃げやすい家を探しています。そのため、空き家であっても「防犯意識が高い家」「侵入するのに時間がかかる家」だと思わせることができれば、空き巣に犯行を諦めさせることができます。ここでは、空き巣の侵入を防ぐための具体的な方法を解説します。

定期的に訪問して生活の気配を出す

空き巣に狙われないためには、人の気配を感じさせることが最も大切です。週に1回や月に数回など、定期的に空き家を訪れて窓を開け、風を通したり掃除をしたりしましょう。また、夜間に自動で明かりがつくタイマー式の照明器具を室内に設置しておくと、夜でも人がいるように見せかけることができるため効果的です。

センサーライトや防犯カメラを設置する

空き巣は自分の姿を見られることを嫌います。人が近づくと自動で周囲を照らすセンサーライトを玄関や勝手口に設置すると、暗闇に紛れての侵入を防ぎやすくなります。さらに、防犯カメラを設置して「監視されている」という印象を与えることも、空き巣に侵入を諦めさせる強い動機になります。

補助錠や防犯フィルムで侵入しにくくする

空き巣の多くは、侵入するまでに5分以上の時間がかかると、見つかる危険が高まるため諦めるといわれています。窓ガラスに防犯フィルムを貼ることで、ガラスを割って鍵を開けられるまでの時間を引き延ばせます。また、玄関や窓に補助の鍵を取り付けて「1つの扉に2つの鍵(ワンドア・ツーロック)」にすることも、侵入を諦めさせるために非常に有効です。

ホームセキュリティを活用する

セコムやALSOK(アルソック)といった大手の警備会社が提供しているホームセキュリティサービスを導入することも、強力な防犯対策になります。窓やドアの開閉を検知するセンサーを設置し、異常があればすぐに警備員が駆けつける仕組みです。警備会社のステッカーが貼ってあるだけでも、空き巣に対する大きな威嚇になります。

今日からできる空き家の防犯対策

空き家の防犯対策は、大きな準備をしなくても、今すぐ始められる身近な工夫がたくさんあります。大切な財産や地域全体の安全を守るために、今日からできる具体的な対策を4つご紹介します。

郵便物の転送やチラシの回収を徹底する

郵便受けにチラシや新聞、郵便物がたまっていると、一目で「だれも住んでいない家」だと判断されてしまいます。これを防ぐために、まずは郵便局に「転送届」を提出し、郵便物が空き家に届かないように手続きをしましょう。

また、定期的に空き家を訪れて郵便受けの中身を回収するか、長期間だれも立ち入らない場合は、郵便受けの投入口を塞いでチラシが入れられないようにしておくことも効果的です。

庭木の剪定や清掃で管理された印象を保つ

雑草が伸び放題になっていたり、庭木がうっそうと茂っていたりする家は、管理が行き届いていない印象を与え、空き巣に狙われやすくなります。また、生い茂った庭木は、犯人が身を隠す絶好の目隠しになってしまうため危険です。

定期的に草むしりや庭木の剪定を行い、敷地内のゴミを拾うなどして、常に「人の手が入っている」状態を保ちましょう。見通しを良くしておくことで、周囲の目が届きやすくなり、犯行をあきらめさせることにつながります。

近隣住民や管理会社と連携する

周囲の目こそが、最も強力な防犯対策になります。近隣の住民に「定期的に様子を見に来ますので、何か変わったことがあれば連絡してください」と声をかけておき、良好な関係を築いておきましょう。地域の目が光っている場所は、空き巣が最も嫌がる環境です。

もし遠方に住んでいて自分で頻繁に通えない場合は、専門の管理会社に依頼して、定期的な見回りや状況報告を行ってもらうことも検討してください。

貴重品を置かず施錠確認を習慣化する

空き家の中には、現金や貴金属、通帳などの貴重品は絶対に置かないようにしましょう。万が一、建物に侵入されたとしても、盗まれるものをなくしておくことで被害を最小限に抑えられます。

さらに、空き家を訪れた際には、帰る前にすべての窓や玄関の鍵がしっかりと閉まっているか、必ず確認を行うことを習慣にしてください。2階の窓や浴室の小さな窓など、見落としがちな場所の施錠も徹底することが大切です。

空き家の管理が難しいときの対処法

遠方に住んでいる、仕事や家事で忙しいなどの理由で、自分自身で空き家を定期的に管理するのが難しい場合もあります。放置された空き家は空き巣の格好の標的になってしまうため、早めに対処法を検討することが大切です。ここでは、管理が困難なときの具体的な解決策をご紹介します。

空き家管理サービスを利用する

自分で管理できないときの有効な手段として、専門の「空き家管理サービス」の利用が挙げられます。このサービスでは、専門のスタッフが定期的に物件を訪問し、管理作業を代行してくれます。

主なサービス内容

一般的な空き家管理サービスでは、窓を開けての換気や通水、簡易的な清掃、庭木の確認などを行います。また、ポストにたまった郵便物の回収やチラシの処分も行ってくれるため、外から見て空き家だと気づかれにくくなり、空き巣の予防に直結します。

サービスを利用するメリット

プロの目で定期的に見回してもらうことで、建物の老朽化や異常を早期に発見できます。また、管理されている様子が周囲に伝わるため、防犯面での安心感が大きく高まります。

不動産会社に賃貸や売却を相談する

今後、自分でその空き家を使う予定がないのであれば、不動産会社に相談して賃貸や売却を検討するのも賢い選択です。

賃貸として他人に住んでもらう

物件を賃貸に出して誰かに住んでもらうことで、家の中に常に人の気配が生まれます。これにより空き巣に狙われる危険性はほぼなくなります。さらに、毎月の家賃収入を維持費や固定資産税の支払いに充てられる点も大きなメリットです。

売却して完全に手放す

今後活用する見込みがない場合は、売却して手放すことをおすすめします。売却すれば、毎年の固定資産税や都市計画税の負担がなくなるだけでなく、管理の手間や空き巣・放火などの防犯上の不安からも完全に解放されます。

解体も含めて維持費と防犯面を見直す

建物の老朽化が進んでおり、修繕しても賃貸や売却が難しい場合は、建物を解体して更地にすることも選択肢の一つです。

解体による防犯上のメリット

建物を解体して更地にすれば、空き巣が侵入する場所そのものがなくなります。また、放火や不法投棄、不法占拠といった重大な犯罪トラブルに巻き込まれる心配もなくなります。

解体時に注意すべき点と費用負担

建物を解体すると、土地にかかる固定資産税の優遇措置(住宅用地の特例)が適用されなくなり、土地の税金が上がることがあります。解体費用も発生するため、事前の資金計画が重要です。自治体によっては、危険な空き家の解体に対して補助金や助成金を出している場合もあるため、事前に役所の窓口で相談してみることをおすすめします。

適切な管理と早期の決断が空き家を守る鍵

空き家は放置する期間が長くなるほど、空き巣などの防犯上のリスクが高まるだけでなく、建物の資産価値も低下してしまいます。自分で管理し続けるのが難しいと感じたら、管理サービスの手を借りる、あるいは賃貸・売却・解体といった一歩踏み込んだ対策を早めに決断することが大切です。大切な資産と地域の安全を守るために、まずは信頼できる専門家に相談することから始めてみましょう。

まとめ

空き家の空き巣被害を防ぐには、定期的な見回りや清掃、防犯設備の設置などで「管理されている家」と見せることが重要です。管理が難しい場合は、空き家管理サービスや賃貸・売却・解体も選択肢になります。早めに対策を講じることで、防犯リスクを減らし、大切な資産と地域の安全を守ることにつながります。

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