株式会社AKINAI 株式会社AKINAI
空き家管理

コラム

公開日:2026年6月16日(最終更新日:2026年8月3日) 解体

空き家解体ローンを紹介!使える融資制度・補助金・選び方をわかりやすく解説

空き家解体ローンを紹介!使える融資制度・補助金・選び方をわかりやすく解説

空き家の解体には100万円以上の費用がかかることも多く、資金負担を理由にローンを利用する人が増えています。銀行や自治体、信用金庫などさまざまな融資制度があり、補助金との併用も可能です。本記事では、空き家解体ローンの種類や選び方、注意点、費用を抑える方法をわかりやすく解説します。

空き家解体にローンを使う人が増えている理由

近年、実家を相続したものの住む予定がないなどの理由で、空き家の処分に悩む人が増えています。空き家を解体して更地にするにはまとまった費用が必要ですが、手元の資金だけでは賄いきれず、解体ローンを利用する人が増加しています。ここでは、なぜ今、空き家解体にローンを使う人が増えているのか、その背景を詳しく解説します。

解体費用の相場と高額化の背景

一般的に、一戸建て住宅の解体費用は、建物の構造や広さによって異なります。木造住宅の場合は1坪あたり約3万円から5万円、鉄骨造の場合は約4万円から6万円、鉄筋コンクリート(RC)造の場合は約6万円から8万円が目安とされています。例えば、30坪の木造住宅を解体する場合、およそ90万円から150万円ほどの費用がかかる計算になります。

さらに近年は、人件費の上昇や、廃棄物の処分費用の高騰、アスベスト(石綿)の事前調査・除去の義務化などに伴い、解体費用は全体的に高くなる傾向にあります。立地条件によっては重機が入れず、手作業での解体が必要になり、さらに費用が膨らむことも珍しくありません。

このように解体費用が高額化していることから、一括での支払いが難しく、ローンを検討する人が増えています。

空き家放置によるリスクと法的問題

「費用がかかるから」と空き家をそのまま放置しておくことには、大きなリスクが伴います。建物は人が住まなくなると老朽化が急速に進み、台風や地震などの災害時に倒壊したり、外壁や屋根材が飛散して近隣住民に怪我をさせたりする危険性があります。また、放火や不法投棄の対象になりやすく、害虫や害獣の発生など、衛生面や治安面でのトラブルを引き起こすこともあります。

さらに、法的な問題も無視できません。「空家等対策特別措置法」に基づき、管理が不十分で危険な状態にあると判断された空き家は「特定空家等」に指定されることがあります。特定空家等に指定され、自治体からの改善勧告を受けると、それまで適用されていた固定資産税の優遇措置(住宅用地特例)が受けられなくなります。

その結果、土地にかかる固定資産税が実質的に最大6倍に増額されてしまう可能性があります。こうした経済的・法的なリスクを避けるために、ローンを利用してでも早めに解体を進める人が増えているのです。

空き家解体に使えるローンの種類

空き家の解体費用を融資してもらうためのローンには、いくつかの種類があります。それぞれの特徴やメリット、デメリットを理解し、ご自身の状況に合ったものを選ぶことが大切です。ここでは、代表的な4つの選択肢について詳しく解説します。

銀行のフリーローンとその特徴

銀行のフリーローンは、使い道が原則として自由なローンです。空き家の解体費用としても利用することができます。

フリーローンのメリット

最大のメリットは、使い道の自由度が高い点です。解体費用だけでなく、それに伴う片付け費用などにも幅広くあてることができます。また、保証となる不動産などの担保を用意する必要がない「無担保型」が多く、手続きが比較的スムーズに進む傾向があります。

フリーローンのデメリット

一方で、金利が比較的高めに設定されていることが多い点がデメリットです。また、融資の審査が厳しい傾向にあり、一定以上の安定した収入が求められます。返済期間も短めに設定されることがあるため、毎月の返済額が高くなりやすい点に注意が必要です。

住宅ローンの借り換えや追加融資

現在、ご自身が住んでいる自宅の住宅ローンを契約している場合、そのローンを利用して解体費用を調達できる場合があります。

住宅ローンの借り換えを利用する方法

住宅ローンの借り換えを行う際、解体費用を上乗せして融資を受ける方法です。金利が低い住宅ローンに一本化できるため、全体の金利負担を抑えられる可能性があります。

追加融資(リフォームローンなど)を利用する方法

既存の住宅ローンとは別に、同じ金融機関から「リフォームローン」などの名目で追加融資を受ける方法です。空き家の解体もリフォームの一環として認められる場合があります。住宅ローン契約者向けの優遇金利が適用されることもありますが、金融機関によって対応が異なるため、事前の確認が必要です。

地方自治体の解体費用向け融資制度

一部の地方自治体では、地域の空き家対策の一環として、解体費用を支援する融資制度や、民間の金融機関と提携した利子補給制度などを設けています。

自治体の融資制度の特徴

営利を目的としないため、民間の金融機関に比べて非常に低い金利で借り入れができる点が大きなメリットです。また、自治体が利子の一部を負担してくれる「利子補給制度」を利用できれば、自己負担をさらに抑えることができます。

利用時の注意点

すべての自治体でこのような制度が用意されているわけではありません。また、対象となる空き家の条件(旧耐震基準の建物であること、一定期間以上空き家であることなど)や、申請者の所得制限などの厳しい要件が設けられていることが多いです。事前に物件がある市区町村の窓口へ相談する必要があります。

信用金庫やJAバンクのローン

地域密着型の金融機関である信用金庫や、農業協同組合(JA)が提供するローンも、空き家解体の有力な選択肢です。

空き家解体専用ローンの存在

近年、空き家問題の深刻化に伴い、多くの信用金庫やJAバンクが「空き家解体ローン」や「空き家解体専用プラン」といった専用の商品を取り扱っています。これらは一般的なフリーローンに比べて金利が低く抑えられていることが特徴です。

地域密着型ならではの強み

信用金庫やJAバンクは、その地域に住んでいる人や働いている人を対象としています。そのため、大手銀行に比べて親身になって相談に乗ってくれることが多く、審査の柔軟性や手続きのサポート面でメリットを感じられることがあります。ただし、利用するためにはその金融機関の営業エリア内に住んでいる、または勤務しているなどの条件を満たす必要があります。

空き家解体ローンの選び方

空き家を解体するためのローンを選ぶ際には、金利の低さだけでなく、返済のしやすさや審査にかかる時間など、多角的な視点から比較することが大切です。ご自身の状況に最も適したローンを見つけるための3つのポイントを解説します。

金利と返済期間の比較ポイント

ローンを選ぶ上で最も注目したいのが金利です。空き家解体ローンには、大きく分けて「変動金利」と「固定金利」の2種類があります。変動金利は金利が低めに設定されていることが多い一方、将来的に金利が上昇するリスクがあります。固定金利は金利が高めですが、完済まで返済額が変わらないため、安定した返済計画を立てやすいのが特徴です。

また、返済期間の設定も重要です。返済期間を長くすると毎月の返済額を抑えられますが、その分、支払う利息の総額は多くなります。毎月の家計に無理のない範囲で、できるだけ短い期間で完済できるようなプランを比較・検討しましょう。

審査基準と必要書類

ローンの審査基準は金融機関によって異なりますが、一般的には「申込時の年齢」「安定した収入」「勤続年数」「他社からの借り入れ状況」などが確認されます。特に、解体する空き家がご自身の名義になっているか、または相続予定の物件であるかといった、物件の所有関係も重視されるポイントです。

申し込みに必要な書類としては、主に以下のようなものがあります。

  • 運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類
  • 源泉徴収票や確定申告書などの収入を証明する書類
  • 解体する建物の登記事項証明書(登記簿謄本)
  • 解体業者から受け取った見積書や工事請負契約書

金融機関やローンの種類によって必要となる書類は異なるため、事前に確認し、余裕を持って準備を進めることが大切です。

即日対応やスピード重視の選び方

「近隣住民から苦情が出ている」「自治体から指導を受けた」などの理由で、一刻も早く空き家を解体したい場合は、融資が実行されるまでのスピードを重視して選ぶ必要があります。

一般的に、銀行や信用金庫のローンは、仮審査から本審査、融資実行までに数週間程度の時間がかかることがあります。一方で、インターネットで手続きが完結するローンの場合は、来店の手間が省け、比較的短い期間で融資を受けられる場合があります。ただし、融資までのスピードが早いローンは、金利が比較的高めに設定されていることもあるため、返済負担とのバランスを慎重に見極める必要があります。

自己負担を抑える方法

空き家の解体にはまとまった費用がかかりますが、工夫次第で自己負担を大きく減らすことができます。ここでは、費用を抑えるために知っておきたい3つの具体的な方法を分かりやすく解説します。

補助金や助成金の活用方法

多くの地方自治体では、空き家の解体費用を一部補助する制度を設けています。自治体によって名称や条件は異なりますが、一般的には「老朽危険空き家解体補助金」などの名前で実施されています。

補助金を利用する際は、以下の点に注意が必要です。

工事の契約前に申請する

 ほとんどの自治体では、解体工事の契約を結んだり、工事を着工したりした後に申請しても補助金は受け取れません。必ず事前に役所の窓口へ相談しましょう。

対象となる空き家の条件 

「耐震基準を満たしていない」「長期間放置されていて危険である」など、自治体が定める基準を満たしている必要があります。

予算の上限

 自治体の予算には上限があり、先着順で締め切られる場合もあります。年度の初めなど、早い時期に確認することをおすすめします。

解体業者の見積もり比較のコツ

解体費用は、依頼する業者によって金額が大きく異なることがあります。そのため、1社だけで決めず、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」を行うことが大切です。

見積もりを比較する際は、以下のポイントをチェックしましょう。

複数の業者から見積もりを取る

最低でも2社から3社の専門業者に見積もりを依頼しましょう。これにより、自分の空き家を解体する際の適正な相場が見えてきます。

見積書の内訳を細かく確認する

「解体工事一式」とだけ書かれた大雑把な見積もりではなく、足場代や廃棄物の処分費用、整地費用などが細かく書かれているか確認します。何が含まれていて、何が含まれていないのかを明確にすることで、後からの追加請求トラブルを防げます。

自社施工の業者を選ぶ

下請け業者に工事を丸投げする会社を通さず、自社で重機を保有して直接施工する解体業者に依頼すると、中間手数料が発生しないため、費用を安く抑えられる傾向があります。

固定資産税の軽減措置との関係

家が建っている土地には、固定資産税が最大で6分の1に減額される「住宅用地の特例」という軽減措置が適用されています。そのため、空き家を解体して更地にすると、この特例から外れて翌年の土地の固定資産税が最大で6倍に上がってしまうことがあります。

この税金の負担増を抑えるためには、以下のポイントを理解しておくことが重要です。

特定空き家に指定されるリスクを避ける

管理が不十分で倒壊の危険がある空き家は、自治体から「特定空き家」に指定されることがあります。特定空き家に指定されると、家が建ったままであっても固定資産税の軽減措置が解除されてしまいます。そのため、放置して増税される前に計画的に解体する方が賢明な場合もあります。

解体後の土地の活用や売却を計画する

解体後に土地をすぐに売却する、あるいは駐車場として活用するなど、更地にした後の計画を事前に立てておくことで、固定資産税の負担を補うことができます。また、自治体によっては、空き家を解体した後の一定期間、土地の固定資産税を減額する独自の支援制度を設けているところもありますので、事前に確認してみましょう。

空き家解体ローンの注意点

空き家を解体するためにローンを利用する際は、事前に知っておくべき注意点があります。計画的に進めないと、思わぬ負担増につながることもあるため、以下のポイントをしっかりと確認しておきましょう。

返済計画の立て方とリスク管理

空き家解体ローンを検討するにあたり、最も重要なのが無理のない返済計画を立てることです。解体ローンは、一般的な住宅ローンに比べて金利が高めに設定されていることが多く、返済期間も短めに設定される傾向があります。そのため、毎月の返済負担が想像以上に大きくなる可能性があります。

返済計画を立てる際は、現在の収入だけでなく、将来のライフイベントや定年退職の時期なども考慮することが大切です。また、万が一返済が難しくなった場合には、遅延損害金が発生したり、個人の信用情報に影響が及んだりするリスクがあります。借入額は必要最小限に抑え、余裕を持った返済期間を設定するようにしましょう。

追加費用やトラブル事例

解体工事では、当初の見積もり通りに工事が終わらないケースが少なくありません。よくあるトラブルとして、工事が始まってから地中に埋まっていたコンクリートの塊や古い配管、以前の建物の基礎といった「地中障害物」が見つかる事例が挙げられます。これらを撤去するためには、追加の費用が発生します。

また、古い建物の場合、健康に有害なアスベスト(石綿)が使用されていることがあります。アスベストの除去には専門的な処理が必要となるため、追加の工事費用が加算されることがあります。

多くの解体ローンは、最初に提出した見積書に基づいて融資額が決定されるため、こうした突発的な追加費用はローンでカバーできず、自己資金で支払わなければならない場合があるため注意が必要です。見積もりを取る段階で、追加費用が発生する可能性について解体業者によく確認しておきましょう。

空き家解体ローンの利用手順

申し込みから融資実行までの流れ

空き家解体ローンを利用する際、申し込みから実際に融資が行われるまでの一般的な流れは以下の通りです。解体工事を始める前に手続きを進める必要があるため、全体の流れを把握しておくことが大切です。

まずは、解体業者に現地調査を依頼し、工事の見積書を作成してもらいます。ローンの申し込みには、具体的な解体費用がわかる見積書が必須となるため、この段階が最初のステップとなります。

見積書が手に入ったら、金融機関へローンの仮審査(事前審査)を申し込みます。多くの金融機関では、インターネットから手軽に仮審査の申し込みが可能です。仮審査を通過した後に、必要書類を提出して本審査へと進みます。

本審査に通過すると、金融機関と正式なローン契約を結びます。契約完了後に解体工事が始まり、工事が完了した段階で融資が実行されます。融資された資金は、金融機関から解体業者の口座へ直接振り込まれることが多いため、あらかじめ振込先や支払期日を業者と確認しておきましょう。

事前に準備しておくべきこと

ローンの審査や手続きをスムーズに進めるためには、事前に必要な書類や情報を整理しておくことが重要です。一般的に必要となる主な準備物は以下の通りです。

解体工事の見積書

借り入れを希望する金額の根拠となるため、必ず必要です。解体業者の社印が押された最新のものを準備します。

本人確認書類

運転免許証やマイナンバーカードなど、現住所と氏名が確認できる公的な書類を用意します。

収入を証明する書類

会社員の場合は源泉徴収票や住民税決定通知書、個人事業主の場合は確定申告書の控えなど、安定した収入があることを証明する書類が必要です。

建物の登記事項証明書(登記簿謄本)

解体する空き家が誰の所有物であるかを確認するために必要です。最寄りの法務局や、インターネット上の登記情報提供サービスから取得できます。

金融機関によっては、解体業者の登録許可証の写しや、解体する建物の写真などが求められることもあります。二度手間を防ぐためにも、仮審査を申し込むタイミングで必要書類の一覧を金融機関の窓口やウェブサイトで確認しておくと安心です。

まとめ

空き家解体ローンを利用すれば、高額な解体費用の負担を分散できます。ただし、金利や返済計画、追加費用のリスクを十分に確認することが重要です。また、自治体の補助金や複数業者の見積もりを活用することで費用を抑えられる場合もあります。自分に合ったローンを選び、計画的に空き家の解体を進めましょう。

LINEでも空き家の活用診断できます

STEP 01

LINEで友だち追加

STEP 02

建物の写真を送信

STEP 03

活用提案が届く!

公式LINEで診断を開始する

\ 空き家のこと、まずは話してみませんか?/

あなたに合った 解決策 を一緒に見つけます。

専門スタッフが丁寧にお話を伺い、最適なご提案をいたします。

  • 相談・査定無料
  • 石川県全域対応
  • まるごとサポート
無料で相談・見積をする
お問い合わせはこちら