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空き家管理

コラム

公開日:2025年11月12日(最終更新日:2025年12月25日) 空き家管理

空き家放置で起こるトラブルやリスクとは?活用方法なども解説

空き家放置で起こるトラブルやリスクとは?活用方法なども解説

空き家を放置することは、景観の悪化、害虫・不法侵入といった近隣トラブルから、台風・地震による倒壊や火災延焼、さらには固定資産税6倍化を招く「特定空き家」指定のリスクまで、問題は広範囲に及びます。

本記事では、これらの金銭的・法的トラブルを網羅的に整理し、管理方法から売却・解体といった出口戦略、自治体の補助金情報まで、所有者が取るべき具体的な対策を詳しく解説します。

空き家を放置で起こりやすい近隣トラブルと生活被害

空き家を放置すると、見た目の悪化だけでなく、臭い・害虫・防犯などの問題が連鎖し、近隣との関係や日常生活に影響が出ます。早めの対処が重要です。

雑草や樹木の繁茂と景観悪化や悪臭

発生原因

人の出入りがなくなると草刈りや剪定が止まり、雑草や樹木が一気に伸びます。落ち葉や生ごみの不法投棄が重なると、腐敗臭の原因にもなります。

想定される被害

道路や隣地へ枝が越境し、通行や視界の妨げになります。枯れ草に虫や小動物が集まり、臭い・見た目の悪化・苦情につながります。表札や外観が荒れると、地域の景観や地価にも悪影響を及ぼします。

予防と初期対応

年数回の草刈りと剪定を行い、越境枝は早めに切ります。落ち葉やごみは定期的に回収し、雨どい・側溝も清掃します。植栽は低木中心に見直し、繁茂しにくい状態を保ちます。

害虫やシロアリやネズミの発生と健康被害

発生原因

湿気やごみ、放置された空き家は、蚊・ハエ・ゴキブリ・ハチ、シロアリやネズミのすみかになりやすくなります。通風不足や水たまりも発生源になります。

想定される被害

刺咬やアレルギー、糞尿による悪臭や衛生悪化、配線かじりによるトラブルが起きます。シロアリは隣家へ広がるおそれがあり、近隣不安やトラブルの火種になります。

予防と初期対応

換気と除湿を行い、水たまりを作らないようにします。ごみ・古紙・布団などの置きっぱなしを避け、室内外を清潔に保ちます。蜂の巣や大量発生の兆候があれば、専門業者へ早めに依頼します。シロアリは点検と予防処理を定期的に行います。

不法投棄や不審者侵入と防犯リスク

発生原因

人目が少なく施錠や管理が甘い空き家は、粗大ごみの投棄やたまり場化の対象になりやすく、窓や塀の破損放置も侵入のきっかけになります。

想定される被害

不法投棄がさらにごみを呼び込み、悪臭や害虫発生の原因になります。侵入・たむろ・器物損壊などの防犯不安が広がり、近隣の安心感を損ねます。

予防と初期対応

玄関・窓・勝手口の施錠を徹底し、破損箇所は早急に補修します。外から見える雑草や郵便物のたまりを解消し、人の管理が伝わる外観を保ちます。センサーライトやタイマー照明を設置し、定期巡回と近隣への連絡体制を整えます。ごみ投棄があった場合は速やかに撤去し、再発を防ぎます。

災害や老朽化による事故リスク

空き家は人の出入りが少なく、劣化の進行に気づきにくいため、災害時の事故や日常的な破損が重なりやすいです。台風や地震、豪雨だけでなく、経年劣化による部材の脱落や漏電が近隣被害や人的事故につながるおそれがあります。

台風や地震での倒壊や飛散物による損害

起こりやすい状況

強風で瓦やトタン、看板、雨どいが外れやすく、地震でひび割れた外壁や基礎がさらに損傷します。窓ガラスや塀が劣化したまま放置されると、揺れや風圧で破損が進みます。

想定される被害

飛散物が車や家屋を傷つける物損、通行人への人的被害、倒木や倒壊に伴う道路支障などが発生します。屋内の雨漏り拡大により構造材が腐り、倒壊リスクが高まります。

早期に気づくサイン

外壁や基礎のひび、屋根材の浮き・欠け、軒天のはがれ、サッシのがたつき、室内の天井しみやカビ臭、建物の傾き感があります。

最低限の予防策

屋根・外壁・基礎の点検と応急補修、窓の養生、飛びやすい部材や物置の固定、庭木の剪定、雨どい清掃、台風前後の見回りを行います。

屋根や外壁やブロック塀や空調室外機の落下危険

起こりやすい状況

固定金具の腐食、コーキングの劣化、モルタルの浮き、ブロック塀のぐらつき、ベランダ手すりの錆び、室外機の架台緩みが放置されます。

想定される被害

屋根材や外壁材、ベランダ部材、室外機の落下による通行人のけが、隣家や車両の損壊、二次的な漏水・雨漏りの拡大が起きます。ブロック塀の倒れ込みは重大事故につながります。

早期に気づくサイン

錆び汁、白華(塩のふき出し)、浮き音、ぐらつき、欠け、アンカーボルトの露出、目地の割れ、架台の傾きやビス抜けが見られます。

最低限の予防策

緩みの締め直し、腐食部材の交換、目地の打ち直し、簡易補強、室外機と配管の固定、危険部の立入防止と注意表示を行います。

火災や放火のリスクと延焼の懸念

起こりやすい状況

不在によるゴミの放置、可燃物の堆積、庭木や枯れ草の繁茂、老朽電線の被覆劣化、雨漏りによる配線の劣化、窓の破損による侵入が重なります。

想定される被害

失火や放火の発生、隣家への延焼、煙や有毒ガスによる健康被害、消防活動に伴う近隣被害、罹災後の撤去費用や賠償負担が発生します。

早期に気づくサイン

焦げ跡、たばこの吸い殻、空き缶や段ボールの散乱、分電盤の異音・焦げ臭、ブレーカー周辺の湿気、建物周囲の枯れ草や落ち葉の堆積があります。

最低限の予防策

可燃物の撤去、草木の整理、郵便物の定期回収、窓や出入口の施錠と補修、電気の安全点検、簡易火災報知器の設置、夜間の見回りを行います。

税金や保険の不利益と金銭的損失

固定資産税の住宅用地特例の解除リスク

空き家の管理が行き届かず「特定空家等」に該当すると、自治体から勧告を受け、住宅用地特例が適用除外となる場合があります。これにより土地の税負担が増え、延滞金や督促のリスクも高まります。解体や用途変更をした場合も特例が使えなくなることがあるため、現況と申告内容の整合を保つことが重要です。

特定空家等に該当しやすい状態

倒壊等のおそれがある、衛生上有害となるおそれがある、著しく景観を損なう、適切な管理が行われず周辺に危険や迷惑を及ぼす状態などが挙げられます。

税負担増を防ぐためのポイント

定期的な清掃・修繕・除草を行い、自治体からの通知や指導に速やかに対応します。相続や転居の際は名義や住所変更を済ませ、評価替えや現況申告の内容を確認します。

過料や罰金の発生可能性

自治体の助言・指導や勧告に従わず、是正命令にも応じない場合は、空家等対策特別措置法に基づく過料の対象となることがあります。危険除去などを自治体が代執行した場合、その費用を所有者が負担することもあります。

行政手続きの一般的な流れ

通報・把握→現地調査→助言・指導→勧告→命令→代執行(費用徴収)という段階を踏むのが一般的です。早期の自主改善が金銭的負担を抑える近道です。

火災保険や地震保険の補償制限や解約リスク

居住の実態がない空き家は、一般の住宅向け火災保険の補償対象外や補償縮小となることがあり、管理不十分が原因の事故は保険金が支払われない場合があります。契約内容の変更を怠ると、更新拒否や解約の対象となることもあります。地震保険は火災保険に付帯するため、影響が及ぶ点に注意が必要です。

見直し・契約維持のポイント

長期不在や空き家への用途変更は保険会社へ必ず連絡し、空き家向け商品や特約の有無を確認します。施錠・防火・漏水防止・通電や給水の管理、定期巡回の記録や写真保存を行い、管理努力を示せる状態を保ちます。

免責・不担保となりやすい例

窓や出入口の無施錠、老朽化部位の放置による雨漏り・漏水、庭木やごみ放置による放火誘発、電気設備や給湯器の不適切な放置などは、事故時の支払いに不利となるおそれがあります。

相続や名義の問題と所有者不明土地問題

空き家を相続登記や名義変更をしないまま放置すると、所有者の特定や連絡ができず、手入れや修繕、売却・解体といった判断が止まりやすくなります。結果として、所有者不明土地と同様の扱いになり、近隣対応や行政手続きが長期化し、管理不全の深刻化を招きます。

相続登記未了で連絡不能となるリスク

被相続人名義のまま相続登記をしないと、登記簿から現所有者が直ちにわからず、自治体や近隣からの連絡が届きません。共有相続のまま相続人が増えると、遺産分割協議が複雑化・長期化し、修繕や処分の合意形成が難しくなります。

相続登記は法務局での申請が必要で、戸籍収集や法定相続情報一覧図の作成、遺産分割協議書の準備など、早期に進めることで紛争や管理放置を防げます。

相続人の把握が困難な場合は、相続人申告登記の活用により、行政や第三者が連絡先に到達しやすくなります。相続登記は申請義務が設けられており、正当な理由なく放置すると過料の対象となることがあります。

名義変更や住所変更未了で通知が届かない問題

登記名義人の氏名・住所変更を放置すると、固定資産税の納税通知や行政からの指導文書が転送されず、結果として改善要請に気づけません。

長期にわたり連絡不能となると、所有者不明土地と同様に扱われ、管理や処分の手続きに公告など余分な時間と費用がかかります。転居や改姓の際は速やかに変更登記を行い、課税台帳の名寄帳の照合、登記簿の最新化、ポストの氏名表示や連絡先の明示など、基本的な連絡体制を整えることが重要です。

なお、氏名・住所の変更登記にも申請義務が設けられており、怠ると過料の対象となることがあります。所有者不明化を防ぐためには、相続が発生したら速やかに登記を行い、名義・住所の変更を適時反映させること、共有を避ける工夫や責任者の明確化、法務局・司法書士への早期相談、そして状況により相続土地国庫帰属制度などの選択肢を検討することが有効です。

空き家を放置しないための対策と管理方法

定期見回りや清掃や通風の基本管理

巡回頻度とチェック項目

少なくとも月1回は見回りを行い、玄関・窓の施錠、雨漏り、カビ、壁や天井のひび、給排水の漏れ、電気メーターの異常な動き、郵便物の滞留を確認します。台風や大雨の後は臨時で点検します。

室内の通風と通水

全室の窓を対角線上に開けて20〜30分換気し、押入れや収納も開けて湿気を逃がします。全ての蛇口とトイレを通水して排水トラップの水を補充し、臭気と害虫の侵入を防ぎます。ブレーカーは必要回路のみ上げ、換気扇や除湿機を短時間運転すると効果的です。

外回りの清掃と植物管理

落ち葉やゴミを回収し、雑草は草刈りや防草シートで抑えます。生け垣や樹木は剪定し、隣地や道路へ越境させないようにします。雨樋や排水ますの詰まりを取り、屋根の浮きや外壁のはがれ、ブロック塀のぐらつきを目視確認します。

害虫・小動物対策

シロアリの蟻道や羽アリの発生跡を床下周りで確認し、発見時は専門業者に点検を依頼します。ネズミ侵入口になりやすい床下換気口や配管周りを金網で塞ぎ、忌避剤や粘着シートを併用します。

防犯対策と火災対策と設備点検

侵入防止

全ての出入口と窓の鍵を点検し、老朽化した錠前は交換します。人感センサーライト、ダミーカメラ、窓の補助錠や防犯フィルムを設置します。ポストは施錠型にし、表札やカーテンで不在を悟られない工夫をします。

火災予防

キッチンや分電盤周りの可燃物を撤去し、ガスの元栓は閉めます。住宅用火災警報器を設置し、電池を定期交換します。屋内外の延長コードやタコ足配線を廃止し、古い家電や石油ストーブは置かないようにします。消火器は設置し、使用期限を確認します。

建物・設備の点検

屋根の瓦や金属屋根の浮き、棟板金のはがれ、外壁のひびやコーキングの劣化、ベランダ防水のふくらみを確認します。エアコン室外機の転倒防止金具、給湯器の腐食、給排水管の凍結対策、浄化槽の保守点検の実施状況も確認します。

管理委託や見守りサービスの活用

委託先の選び方

地元の不動産会社、管理会社、ハウスクリーニング業者、シルバー人材センター、警備会社などを比較し、巡回頻度、報告方法、緊急時対応、損害賠償の有無を確認して契約します。見積書と業務範囲を明確にします。

サービス内容

定期巡回と写真報告、換気・通水、ポスト整理、草刈り・剪定、簡易清掃、鍵管理、害虫対策、近隣対応、災害後の臨時点検などを組み合わせます。必要に応じて警備会社の駆け付けサービスを加えます。

遠方在住者の体制づくり

合鍵と連絡先を一元管理し、緊急連絡網を家族と委託先で共有します。点検結果は写真付き報告で記録し、修繕は相見積もりで進めます。自治会や町内会に連絡先を伝え、異変時の連絡体制を整えます。

活用と出口戦略の比較

空き家の活用や手放し方には複数の選択肢があります。費用、期間、手間、将来の負担を比べて、立地や建物の状態、家計の状況に合う方法を選びます。

解体と更地管理のメリットとデメリット

老朽化が進み倒壊や延焼の不安が大きい場合、解体し更地として管理する方法です。再建築不可や狭小地は将来計画もあわせて検討します。

メリット

倒壊・火災・放火・害獣などのリスクを減らせます。売却や駐車場などの暫定利用がしやすくなります。残置物処分や修繕が不要になります。

デメリット

解体費が発生し、住宅用地の特例が外れると固定資産税が上がる可能性があります。更地の管理(雑草・不法投棄対策)が必要です。再建築不可地は建物を失うと価値が下がることがあります。

費用・期間の目安

費用は建物の構造や面積、アスベストの有無で大きく変わります。工期は近隣調整やライフライン撤去、届出を含めると一定の期間を見込みます。

手続きと流れ

相続登記・所有者確認、見積り比較、近隣挨拶、ライフライン停止、建設リサイクル法に基づく届出、解体、滅失登記の順で進めます。

向いているケース

著しい老朽化、白蟻被害、再生コストが高い、短期で売却したい、管理の手間を減らしたい場合に適します。

注意点

境界確定や越境解消を先に行うと売却が円滑です。地中埋設物やアスベストは追加費用の原因になります。用途地域・建ぺい率・容積率も事前確認します。

リフォームして賃貸や売却で収益化

耐震や設備を整えて賃貸運用や売却で資産価値を高める方法です。インスペクションで状態を見極め、必要な工事項目を絞ります。

メリット

賃料収入や売却価格の向上が期待できます。空き家の活用で地域の防犯・景観にも寄与します。耐震や断熱改修で安心・省エネにつながります。

デメリット

初期投資と工期が必要です。想定賃料や相場に合わない過剰投資は回収が難しくなります。入居者対応や原状回復など管理の手間が生じます。

費用・期間の目安

内装のみの改修から耐震補強・配管更新・屋根外壁まで、範囲により大きく変わります。工期は設計、見積り、近隣説明、工事で段階的に進みます。

手続きと流れ

インスペクション、見積り比較、工事契約、必要に応じて建築確認、工事、完了後の賃貸募集または売却活動の順で進めます。

賃貸でのポイント

想定利回り、管理会社の選定、入居審査、火災保険加入、設備保証、原状回復ルールを明確にします。シロアリ・雨漏りなどは事前に対策します。

売却でのポイント

既存不適格や再建築不可の有無、告知事項、契約不適合責任の範囲を整理します。境界確定、越境解消、残置物撤去で成約率を高めます。

補助制度

耐震改修や省エネ改修で補助金・助成金が使える場合があります。募集時は対象工事と条件を確認します。

空き家バンクや不動産会社の活用

早期に手放す、相場で売る、手間を減らすなどの目的に応じて、窓口や売却手法を選びます。情報公開前に準備を整えると有利です。

空き家バンクの特徴

自治体が物件情報を集め、移住希望者や地元の需要とつなぎます。地域密着で空き家活用につながりやすい反面、成約まで時間がかかることがあります。

不動産会社の選び方

空き家の取扱実績、販売力、査定根拠、広告方針、囲い込み防止、報告頻度を比較します。媒介契約の種類や手数料も確認します。

売却手法の比較

仲介は相場で売りやすいが期間がかかることがあります。買取は価格が下がりやすい一方で、早期現金化と残置物対応・契約の簡素化が見込めます。

手続きと書類

相続登記、固定資産税評価証明書、公図・測量図、建築確認図面、設備の取扱説明書、修繕履歴、インスペクション報告書を準備します。

注意点

告知事項は正確に伝えます。雨漏り・シロアリ・設備不良などは契約不適合責任の対象になり得ます。現地での境界標や越境は事前に確認します。

活用と売却の判断軸

立地需要、再建築可否、耐震性、想定賃料と空室リスク、修繕計画、管理体制、税負担と資金計画を総合的に比べます。短期の現金化が必要なら買取や解体後売却、収益性が見込めるならリフォーム賃貸が候補です。

自治体の支援制度と相談先

空き家の放置を避けるために、自治体はさまざまな支援制度と相談窓口を用意しています。ここでは主な支援の種類と活用方法、専門家への依頼先をまとめます。

補助金や助成金や解体費支援の有無

多くの自治体で、空き家の解体、老朽部分の修繕、草刈りや樹木伐採、防犯対策などに対する補助を実施しています。内容や上限額、募集時期は自治体ごとに異なり、予算の範囲内で先着や審査制の場合があります。申請前着工が不可となることが多いため、事前確認が重要です。

対象となりやすい空き家

長期間使用していない住宅、老朽化が進む住宅、周囲に危険や迷惑を及ぼすおそれがある住宅などが対象となることがあります。耐震性や安全性、周辺環境への影響が判断材料になることがあります。

代表的な費用項目

解体工事費、足場・養生費、残置物撤去費、樹木伐採・除草費、防犯設備設置費、外構の安全対策費などが挙げられます。対象工事の範囲は制度により異なります。

申請の流れ

窓口で制度内容の確認→現地確認や事前相談→見積書の取得→申請書類の提出→審査・交付決定→工事着手→完了報告・実績報告→補助金の受領、が一般的な流れです。

注意点

所有者確認や同意書の不備、相続登記未了、建築基準や景観条例との不整合は不採択の要因になります。見積書は複数社で比較し、工事内容・範囲・単価を明確にしておきます。

自治体窓口や空き家対策課への相談

市役所・区役所・町村役場には、空き家に関する総合窓口や空家対策担当があります。都市計画、建築、住宅、危機管理、環境衛生などの部署が連携して対応する場合もあります。

相談前に用意したい書類

登記事項証明書、固定資産税の納税通知書、建物の所在地・地番、現況写真、見積書や管理記録、連絡先一覧などを準備すると手続きがスムーズです。

相談できる主な内容

補助制度の該当可否、申請手順、危険箇所の指摘、雑草・越境枝の対応助言、地域の見守りや巡回、近隣からの苦情への窓口案内などです。必要に応じて現地確認が行われることもあります。

行政指導の流れ

通報・相談の受理→現地確認→所有者への通知・指導→改善要請→改善計画の提出→是正の確認、という手順が一般的です。改善が進まない場合は、より強い措置が検討されることがあります。

司法書士や弁護士や不動産会社への依頼

法的手続きや取引、管理の専門性が必要な場合は、専門家への依頼が有効です。状況に応じて役割を分けて活用します。

司法書士に依頼する場面

相続登記、名義変更、住所変更、抵当権抹消、遺産分割協議書の作成支援など、不動産の権利関係の整理を依頼します。

弁護士に相談する場面

近隣トラブル、損害賠償、境界紛争、占有者対応、契約トラブル、相続の争いがある場合に法的助言や交渉、代理を依頼します。

不動産会社に相談する場面

売却、賃貸、管理委託、解体後の活用検討、相場の査定、空き家の現地管理や巡回などを相談します。宅地建物取引業の免許や実績を確認します。

依頼時のポイント

費用見積、業務範囲、スケジュール、報告体制、実績を事前確認し、複数先で比較検討します。契約内容と解約条件は書面で明確にします。

まとめ

空き家の放置は、近隣トラブル、倒壊や火災のリスク、固定資産税6倍化を招く「特定空き家」指定、相続登記遅延による所有者不明化など、深刻な法的・金銭的リスクを生みます。

これを避けるには、月1回の定期管理、清掃、防犯対策が不可欠です。本記事で解説した解体・売却・賃貸といった出口戦略や、自治体の補助金を活用し、早期に適切な管理や処分を行うことが、リスク回避の最善策です。

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