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空き家管理

コラム

公開日:2025年11月22日(最終更新日:2025年12月25日) 空き家管理

遠方にある空き家になった実家の管理はどうすればいい?放置するリスクも解説

遠方にある空き家になった実家の管理はどうすればいい?放置するリスクも解説

遠方にある空き家となった実家の管理は、移動時間や費用、肉体的・精神的な負担が大きく、放置すると建物の急速な劣化や近隣トラブル、固定資産税が最大6倍になる「特定空き家」指定のリスクを招きます。

本記事では、遠方にある空き家の管理が難しい理由や放置が引き起こす問題点を解説し、プロの管理代行サービス、売却・賃貸活用といった具体的な解決策と、国や自治体の支援制度について詳しくご紹介します。

空き家が遠方にあると管理が難しい理由

物理的な負担と時間的制約

遠方にある空き家の管理は、物理的な負担と時間的な制約が大きくのしかかります。まず、空き家までの移動には、時間と費用がかかります。交通費や高速道路料金、ガソリン代などが定期的に発生し、経済的な負担となります。また、往復の移動時間は、限られた休日を大きく消費し、肉体的にも精神的にも疲労を蓄積させます。

現地に到着してからも、草刈りや庭木の剪定、室内の換気や清掃、郵便物の確認といった多岐にわたる作業が必要です。水道や電気の確認、雨漏りや設備の不具合チェックなども欠かせません。これらの作業は一度の訪問で全てをこなすのが難しく、定期的な訪問が必要となるため、仕事や家庭の事情で頻繁に空き家へ足を運べない方にとっては、大きな負担となります。

精神的な負担と情報収集の難しさ

遠方の空き家管理は、物理的な側面だけでなく、精神的な負担も伴います。「ちゃんと管理できているだろうか」「もし何かトラブルが起きていたらどうしよう」といった不安や心配が常に頭をよぎることがあります。特に、台風や地震などの災害が発生した際には、すぐに現地へ駆けつけられないもどかしさや、状況が把握できないことへの焦りが募るでしょう。

また、遠隔地であるため、空き家周辺の状況や近隣住民との関係性を把握しにくいという問題もあります。不法投棄や不法侵入といった防犯上のリスク、近隣からの苦情発生など、現地で起こっている問題にタイムリーに対応することが困難になります。さらに、空き家の修繕が必要になった場合や、清掃業者を探す際にも、遠方から信頼できる業者を見つけるのは容易ではありません。地域の情報や行政の支援制度など、空き家に関する情報を効率的に収集することも難しく、適切な判断を下す上での障壁となることがあります。

遠方の空き家を放置するリスクと問題点

遠方にある空き家を適切に管理せず放置することは、さまざまなリスクと問題を引き起こします。単に建物が傷むだけでなく、金銭的な負担や近隣住民とのトラブル、さらには法的な問題に発展する可能性もあります。これらのリスクを理解し、早めに対策を検討することが大切です。

建物の劣化と資産価値の低下

空き家を放置すると、誰も住んでいないため、換気や清掃がされず、建物の劣化が急速に進みます。雨漏りやカビの発生、シロアリなどの害虫被害、配管のサビ付きなどが起こりやすくなります。特に遠方にある場合、劣化の進行に気づきにくく、発見が遅れることも少なくありません。

このような劣化が進むと、建物の修繕費用が高額になるだけでなく、売却を検討する際の資産価値も大幅に低下してしまいます。将来的に売却や賃貸活用を考えていても、多額の修繕費が必要となれば、活用自体が困難になる可能性もあります。

近隣住民とのトラブル発生

管理されていない空き家は、近隣住民とのトラブルの原因となることが非常に多いです。庭木の枝が隣地に越境して日当たりを遮ったり、落ち葉が散乱して排水溝を詰まらせたりする問題が発生します。また、雑草が繁茂することで害虫や害獣が発生しやすくなり、地域の衛生環境を悪化させることもあります。

さらに、不法投棄の場所として利用されたり、不審者が侵入して犯罪の温床となるリスクも高まります。台風や地震などの災害時には、老朽化した建物の瓦が飛散したり、外壁が崩れたりして、隣家や通行人に損害を与える可能性も否定できません。これらの問題は、近隣住民からの苦情や自治体への通報につながり、所有者としての責任を問われることになります。

特定空き家への指定と税金問題

空き家を放置し、周辺に悪影響を及ぼす状態になると、自治体から「特定空き家」に指定される可能性があります。特定空き家とは、「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づき、倒壊の危険性、衛生上の問題、景観の阻害など、放置することが不適切と判断された空き家のことです。

特定空き家に指定されると、自治体から助言や指導が行われ、改善が見られない場合には「勧告」が行われます。この勧告を受けると、固定資産税の「住宅用地特例」が適用されなくなり、固定資産税が最大で6倍に跳ね上がる可能性があります。さらに改善されない場合は「命令」が出され、最終的には行政代執行により解体されることもあり、その費用は所有者に請求されます。このように、空き家の放置は、税金の大幅な増加や、多額の費用負担に直結する深刻な問題となります。

遠方の空き家管理を任せるプロのサービス

遠方にある空き家を自分で管理することが難しい場合、専門のプロに任せるという選択肢があります。空き家管理代プロのサービスを利用することで、管理の負担を軽減し、空き家の状態を良好に保つことができます。

空き家管理代行サービスの選び方

空き家管理代行サービスを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえることが重要です。まずは、その業者が空き家のある地域に精通しているか、または全国展開している業者であれば、その地域の拠点があるかを確認しましょう。地域密着型の業者であれば、地元の情報に詳しく、きめ細やかな対応が期待できます。また、サービス内容の充実度や費用体系の透明性も比較検討するべき点です。

実績や信頼性も重要な判断基準となります。これまでの管理実績や顧客からの評判などを参考に、信頼できる業者を選びましょう。緊急時の対応体制が整っているかどうかも、万が一の事態に備える上で確認しておきたいポイントです。

サービス内容と費用相場

空き家管理代行サービスが提供する主なサービス内容は、定期的な巡回、通風・換気、簡易清掃(庭の落ち葉掃きなど)、郵便物の確認・転送、不法投棄などのチェック、緊急時の連絡対応、そしてこれらの状況をまとめた報告書の提出などが一般的です。

オプションサービスとして、庭木の剪定、草むしり、ハウスクリーニング、設備の修繕手配、セキュリティ対策の強化などが用意されていることもあります。これらのサービスは、空き家の状態や所有者の希望に応じて追加で利用できます。

費用相場は、サービス内容や巡回頻度、空き家の広さや立地によって異なりますが、月額数千円から一万円台が目安となることが多いです。初期費用やオプション料金が発生する場合もあるため、見積もりをしっかり確認しましょう。

契約前に確認すべきポイント

空き家管理代行サービスと契約する前には、トラブルを避けるためにもいくつかの点をしっかり確認しておく必要があります。まず、契約期間や解約条件、責任の範囲や免責事項について書面で明確に提示してもらいましょう。特に、災害時や緊急時の対応方法、その際の費用負担についても確認しておくことが大切です。

報告書の頻度や報告方法(郵送、メールなど)も事前に合意しておくべき点です。また、業者側が損害賠償保険に加入しているかどうかも確認しておくと安心です。複数の業者から見積もりを取り、サービス内容と費用を比較検討することで、ご自身の状況に最も合ったサービスを見つけることができます。

空き家管理以外の選択肢を検討する

空き家の売却を検討する

遠方にある空き家の管理が難しいと感じる場合、売却は有効な選択肢の一つです。売却することで、空き家を所有し続けることによる管理の手間や費用、固定資産税の負担から解放されます。また、現金化することで、別の資産形成に役立てることも可能です。

売却のプロセスでは、まず不動産会社に査定を依頼し、適切な売却価格を見極めます。遠方にお住まいの場合でも、多くの不動産会社はオンライン査定や、現地に赴いて対応してくれるサービスを提供しています。複数の会社に相談し、信頼できるパートナーを見つけることが大切です。

ただし、売却には譲渡所得税が発生する場合があります。特例が適用されるケースもありますので、事前に税理士や不動産会社に相談し、税金に関する知識を得ておくことをおすすめします。

空き家を賃貸物件として活用する

空き家を売却せずに、賃貸物件として活用することも一つの方法です。賃貸にすることで、家賃収入を得ながら空き家の資産価値を維持できます。また、入居者がいることで建物の劣化を防ぎやすくなるというメリットもあります。

賃貸活用を検討する際は、まずリフォームの必要性を確認します。入居者が快適に暮らせるよう、ある程度の改修が必要になることが一般的です。リフォーム費用と家賃収入のバランスを考慮し、採算が取れるかを検討しましょう。

遠方にお住まいの場合、入居者募集や契約手続き、入居後のトラブル対応や家賃の集金といった賃貸管理業務は大きな負担となります。このため、不動産管理会社にこれらの業務を委託するのが一般的です。管理会社は、賃貸経営の専門家として、オーナー様に代わって空き家の管理を代行してくれます。

空き家を自治体や団体に寄付する

空き家を売却したり賃貸に出したりすることが難しい場合、自治体やNPO法人などの団体に寄付するという選択肢もあります。寄付が成立すれば、空き家の所有権が移転し、管理義務や固定資産税の負担から完全に解放されます。

しかし、自治体や団体が空き家の寄付を無条件で受け入れてくれるわけではありません。建物の状態、立地、寄付の目的など、受け入れには厳しい条件が設けられていることがほとんどです。特に、老朽化が著しい空き家や、解体費用がかかるような空き家は、寄付の受け入れが難しい傾向にあります。

寄付を検討する際は、まず地域の自治体や空き家問題に取り組むNPO法人などに相談し、受け入れの可能性や条件について確認することが重要です。また、寄付する際にも税金が発生するケースがあるため、事前に専門家に相談することをおすすめします。

国や自治体の空き家に関する支援制度

遠方にあり、ご自身での管理が難しい空き家について、国や各自治体では様々な支援制度を設けています。これらの制度を上手に活用することで、管理の負担を軽減したり、空き家を有効活用したりする道が開けるかもしれません。

空き家バンクの活用

空き家バンクとは、自治体が運営する、空き家を「売りたい・貸したい」所有者と「買いたい・借りたい」利用希望者をマッチングする制度です。遠方にお住まいで、なかなか現地に足を運べない方にとって、空き家を市場に出すための有効な手段となります。

空き家バンクに登録することで、ご自身の空き家情報を自治体のウェブサイトなどで公開し、全国からの利用希望者にアピールできます。これにより、空き家を売却したり、賃貸物件として活用したりするきっかけを掴むことが期待できます。登録条件や手続きは各自治体によって異なりますので、まずは空き家のある自治体のウェブサイトを確認するか、担当部署に問い合わせてみましょう。

リフォーム補助金や税制優遇

空き家の有効活用や流通を促進するため、国や自治体ではリフォーム費用の一部を補助する制度や、税金面での優遇措置を設けています。

リフォーム補助金

空き家を改修して再利用する場合、その費用の一部を補助してくれる制度があります。例えば、耐震改修、省エネ改修、バリアフリー改修、子育て世帯向け改修など、目的によって様々な補助金制度が存在します。国が実施する大規模なものから、各自治体が独自に実施するものまで多岐にわたります。

これらの補助金は、空き家を賃貸物件として活用したい場合や、売却前に魅力を高めるための改修を行う場合に、経済的な負担を軽減してくれます。制度ごとに申請要件や補助対象となる工事、補助額が異なりますので、事前に詳細を確認し、申請期間内に手続きを行うことが重要です。

税制優遇

空き家に関する税制優遇措置もいくつか存在します。代表的なものとしては、相続した空き家を売却する際に一定の要件を満たせば、譲渡所得から最大3,000万円が控除される「被相続人居住用家屋等に係る譲渡所得の特別控除」があります。

また、固定資産税についても、適切に管理・活用されている空き家に対しては軽減措置が適用される場合があります。しかし、「特定空き家」に指定されてしまうと、固定資産税の軽減措置が解除され、税負担が増加するリスクがあるため注意が必要です。

これらの税制優遇措置は、適用要件が複雑な場合が多く、期限も設けられていることがあります。制度の利用を検討する際は、国税庁のウェブサイトや自治体の税務担当部署に確認するか、税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

信頼できる空き家管理の相談先

遠方にある空き家の管理は、さまざまな悩みや問題がつきものです。ご自身で抱え込まず、信頼できる専門家や団体に相談することで、適切な解決策を見つけることができます。ここでは、具体的な相談先とその役割についてご紹介します。

不動産会社や司法書士への相談

空き家に関する悩みは多岐にわたるため、状況に応じて適切な専門家を選ぶことが大切です。

不動産会社

不動産会社は、空き家の売却や賃貸活用だけでなく、管理代行サービスも提供しています。遠方の空き家をどのように活用すべきか、市場の動向を踏まえたアドバイスを求めることができます。地域密着型の不動産会社であれば、その地域の特性を理解した上で、より具体的な提案をしてくれるでしょう。空き家をどうすべきか漠然とした不安がある場合でも、まずは相談してみることをおすすめします。

司法書士

空き家が相続によって発生した場合や、所有権に関する法的な手続きが必要な場合は、司法書士に相談するのが適切です。相続登記や遺産分割協議など、不動産に関する法務の専門家として、複雑な手続きをサポートしてくれます。所有者不明の空き家問題など、法律的な側面からのアプローチが必要な場合にも頼りになります。

空き家に関する専門家団体や公的機関

国や自治体、あるいは民間の団体が、空き家問題の解決を支援するための専門家相談窓口を設けている場合があります。

民間の専門家団体

空き家問題に特化したNPO法人や一般社団法人などが、全国各地で活動しています。これらの団体は、空き家の所有者からの相談を受け付け、状況に応じた専門家(弁護士、税理士、建築士など)の紹介や、適切な活用方法、管理方法に関する情報提供を行っています。地域の空き家バンクとの連携や、セミナー開催を通じて、幅広い支援を提供していることが多いです。

自治体の空き家相談窓口

多くの地方自治体では、空き家に関する相談窓口を設置しています。自治体の窓口では、空き家に関する補助金制度や税制優遇、空き家バンクの活用方法など、地域に特化した情報を提供してくれます。まずは、お住まいの自治体の窓口に問い合わせてみるのも良いでしょう。

まとめ

遠方の空き家を放置すると、建物の劣化、近隣トラブル、さらに固定資産税が増加する「特定空き家」指定のリスクがあります。

管理が難しい場合は、月数千円からの空き家管理代行サービスを利用し、プロに換気や巡回を依頼するのが有効です。また、売却や賃貸活用も選択肢に入れ、自治体の空き家バンクやリフォーム補助金などの支援制度を活用し、早めに問題解決を図ることが重要です。

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