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空き家管理

コラム

公開日:2025年11月26日(最終更新日:2025年12月25日) 空き家管理

空き家の郵便物を自宅に転送する方法や注意点を解説

空き家の郵便物を自宅に転送する方法や注意点を解説

空き家で郵便物を放置すると、個人情報漏洩、不法投棄・犯罪への悪用、重要書類の紛失、近隣への迷惑など、深刻なリスクが生じます。この記事では、空き家宛ての郵便物を適切に管理するため、郵便局の転居届(転送サービス)の利用方法や注意点を解説します。さらに、私書箱やデジタル化サービスの活用、住所変更の連絡徹底による根本的な郵便物削減策まで、安全で確実な郵便物管理の具体的な方法を紹介します。

空き家の郵便物を放置するリスク

空き家は人の出入りが少なく、郵便物が溜まりやすい状況にあります。郵便物が放置されると、単に郵便受けがいっぱいになるだけでなく、様々なリスクや問題を引き起こす可能性があります。ここでは、具体的にどのようなリスクがあるのかを解説します。

個人情報漏洩の危険性

郵便物には、氏名、住所、電話番号といった基本的な個人情報だけでなく、金融機関からの明細、クレジットカードの利用通知、保険会社からの重要なお知らせなど、多くの機密情報が含まれています。これらの郵便物が郵便受けに放置され、外部の目に触れることで、悪意のある第三者に個人情報が漏洩する危険性があります。漏洩した情報は、なりすまし詐欺や不審な勧誘、口座の不正利用など、様々な犯罪に悪用される可能性があります。

不法投棄や犯罪に悪用される可能性

郵便受けから郵便物が溢れている状態は、「この家は管理されていない空き家である」というサインを外部に発していることになります。このような状況は、不法投棄の温床となるだけでなく、侵入窃盗や放火といった犯罪のターゲットになりやすくなります。また、空き家の住所が、架空請求の送り先や不正な荷物の受け取り場所など、犯罪行為に悪用される可能性も否定できません。

重要書類の紛失

空き家に届く郵便物の中には、納税通知書、保険証券、年金に関するお知らせ、金融機関からの重要な連絡など、法的な手続きや金銭に関わる重要な書類が含まれていることがあります。これらの書類が放置されることで、紛失したり、期限内に内容を確認できず、手続きの遅延、権利の喪失、延滞金発生、さらには損害賠償請求といった重大な問題に発展する可能性があります。

近隣住民への迷惑

郵便受けから郵便物が溢れ、散乱している状態は、周囲の景観を著しく損ねます。また、雨風にさらされた郵便物が劣化し、カビや害虫の発生源となる可能性もあります。このような状況は、近隣住民にとって不快感を与え、空き家に対する苦情の原因となるだけでなく、地域の美観や衛生環境、さらには治安悪化への懸念にもつながりかねません。

空き家の郵便物を自宅に転送する方法

空き家になった物件の郵便物を、現在の住居に届けてもらう方法はいくつかあります。最も一般的なのは郵便局の転居届を利用する方法ですが、それ以外にも状況に応じた選択肢があります。

転居届の提出で郵便物を転送する

日本郵便が提供する転居届は、旧住所宛ての郵便物を新住所へ無料で転送してくれる便利なサービスです。空き家になった物件の郵便物も、この制度を利用して自宅へ転送することができます。

転居届の提出先と必要なもの

転居届は、郵便局の窓口で直接提出するか、インターネットの「e転居」サービスを利用して手続きができます。窓口で提出する場合は、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)と、旧住所に住んでいたことを確認できる書類(運転免許証、住民票など)が必要です。また、届出人の印鑑が必要になる場合もあります。e転居を利用する場合は、インターネット上で本人確認が行われます。

転送期間と延長について

転居届による郵便物の転送期間は、届け出日から1年間です。この期間中、旧住所宛ての郵便物は自動的に新住所へ転送されます。1年が経過した後も転送を希望する場合は、再度転居届を提出することで、転送期間を延長することができます。ただし、延長は1回限りで、合計2年間が上限となる場合がありますので、詳細は郵便局にご確認ください。

転送されない郵便物があることに注意

転居届を提出しても、すべての郵便物が転送されるわけではありません。特に、転送不要の記載がある郵便物(簡易書留、本人限定受取郵便など)や、ゆうパック、レターパックなどは転送されずに差出人へ返還されることがあります。また、DMなどの一部の郵便物も転送されない場合がありますので、重要な郵便物については差出人に直接住所変更を伝えることが確実です。

転居届以外の転送方法を検討する

転居届以外にも、空き家の郵便物を受け取るための方法がいくつかあります。それぞれのメリット・デメリットを考慮し、ご自身の状況に合った方法を選びましょう。

私書箱の利用

郵便局の私書箱を契約することで、空き家宛ての郵便物を郵便局の私書箱で受け取ることができます。私書箱は、郵便局の営業時間内であればいつでも郵便物を取りに行けるため、自宅に転送する手間を省きたい場合や、プライバシーを重視したい場合に有効な選択肢です。ただし、利用には料金がかかり、空き状況によっては利用できない場合もあります。

郵便物のデジタル化サービス

近年では、届いた郵便物をスキャンしてデータ化し、オンラインで閲覧できるサービスも登場しています。これらのサービスを利用すれば、自宅にいながら空き家宛ての郵便物の内容を確認でき、必要なものだけを転送してもらうことも可能です。物理的な郵便物を管理する手間を省きたい方や、遠方に住んでいて頻繁に空き家を訪れることが難しい方に適しています。サービスによっては、郵便物の開封・破棄代行などのオプションもありますが、利用料金が発生します。

空き家の郵便物を受け取らないようにする対策

空き家宛ての郵便物が届かないようにするための根本的な対策について解説します。転居届による転送は一時的な措置であり、長期的に見れば、郵便物自体が送られてこないようにすることが最も効果的です。

不要な郵便物の送付停止手続き

ダイレクトメールやフリーペーパー、カタログなど、受け取る必要のない郵便物は、個別に送付停止の手続きを行うことで、空き家への配送を止めることができます。これにより、郵便物の量を大幅に減らし、管理の手間を省くことが可能です。

送付停止の方法としては、各企業や団体に直接連絡し、送付リストからの削除を依頼するのが一般的です。多くの場合、郵便物に記載されている連絡先やウェブサイトから手続きができます。また、日本郵便が提供する「DM不要」の意思表示サービスのようなものも、一部のダイレクトメールに対して有効な場合があります。

住所変更の連絡を徹底する

最も重要な対策の一つは、あらゆるサービスや契約先の登録住所を、空き家から現在お住まいの住所へ変更することです。転居届は一定期間の転送サービスであり、根本的な住所変更とは異なります。以下の項目を中心に、忘れずに住所変更の手続きを行いましょう。

  • 銀行、証券会社、保険会社
  • クレジットカード会社
  • 電気、ガス、水道などのライフライン事業者
  • 携帯電話会社、インターネットプロバイダ
  • 通販サイト、サブスクリプションサービス
  • 病院、かかりつけ医
  • その他、定期的に郵便物が送られてくる可能性のある団体や個人

特に、長期間利用しているサービスや、年に数回しか連絡がないようなサービスは、住所変更を忘れがちです。リストアップして一つずつ確認することをおすすめします。

郵便局への相談

上記のような対策を講じてもなお、空き家宛ての郵便物が届いてしまう場合や、特定の郵便物について困っている場合は、最寄りの郵便局に相談することも一つの方法です。

空き家であることや、居住者がいないことを郵便局に伝えることで、郵便物の取り扱いについてアドバイスを受けられる場合があります。例えば、郵便局の判断で「あて所に尋ねあたりません」として差出人に返送されるようになる可能性もあります。ただし、郵便局には特定の個人宛ての郵便物を一方的に止める制度は基本的にありませんので、あくまで相談という形になります。居住実態がないことを明確に伝えることが重要です。

空き家管理における郵便物以外の注意点

空き家を適切に管理するためには、郵便物対策以外にも様々な注意点があります。放置すると、思わぬトラブルや出費につながる可能性もあるため、以下の点にも留意して管理を行いましょう。

ライフラインの管理

空き家の電気、ガス、水道といったライフラインは、使用していなくても管理が必要です。

完全に解約してしまうと、いざという時に使えなかったり、再契約に手間や費用がかかる場合があります。例えば、掃除やメンテナンスのために一時的に電気や水道を使いたい場合などです。

一方で、契約を残しておくと基本料金が発生し続けます。特に水道は、長期間使わないと配管が凍結したり、漏水のリスクもあります。地域や季節、空き家の状態に合わせて、解約、停止、または最低限の契約を維持するかを検討しましょう。冬場の凍結防止対策として、水道管の水抜きを行うなどの対応も重要です。

防犯対策と定期的な巡回

空き家は、不法侵入や不法投棄の標的になりやすい傾向があります。適切な防犯対策と定期的な巡回で、リスクを軽減しましょう。

窓やドアの施錠を徹底するだけでなく、補助錠の設置や防犯カメラの導入も有効です。また、庭の草木が伸び放題になっていると、管理されていない印象を与え、空き巣などの犯罪者に狙われやすくなります。定期的に草刈りや清掃を行い、管理が行き届いていることをアピールすることが大切です。

定期的な巡回は、建物の劣化や破損、不法侵入の痕跡、不法投棄がないかなどを早期に発見するために非常に重要です。自分での巡回が難しい場合は、空き家管理サービスを提供している業者に依頼することも検討しましょう。

空き家活用の検討

空き家を放置していると、固定資産税などの維持費がかかり続けるだけでなく、建物の老朽化が進み、資産価値が低下するリスクがあります。将来的に空き家をどうしたいのか、早めに活用方法を検討することをおすすめします。

売却、賃貸、リフォームして再利用、または解体して更地にするなど、様々な選択肢があります。自治体が運営する空き家バンクや、地域の不動産会社に相談することで、適切な活用方法や支援制度についてのアドバイスを得られる場合があります。放置せず、有効活用を検討することで、維持管理の負担を軽減し、新たな価値を生み出すことも可能です。

まとめ

空き家の郵便物放置は、情報漏洩や犯罪悪用、重要書類の紛失につながるため危険です。対策として、まず郵便局の転居届(転送期間は通常1年)を利用し、自宅へ転送しましょう。根本的な解決のため、銀行や契約先すべてに住所変更を徹底し、不要なDMの送付停止手続きを行うことが重要です。また、転送されない郵便物もあるため、私書箱やデジタル化サービスの活用も検討し、空き家のリスクを減らしましょう。

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