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空き家管理

コラム

公開日:2026年2月1日(最終更新日:2026年2月4日) 空き家管理

金沢市で空き家を所有する方が活用できる制度・補助金・税制を解説

金沢市で空き家を所有する方が活用できる制度・補助金・税制を解説

金沢市でご実家などが空き家になり、今後の管理や活用にお困りではありませんか。この記事では、市が提供する改修や解体の補助金、固定資産税の優遇措置、空き家バンクといった制度を網羅的に解説します。

金沢市の空き家対策の現状と所有者が抱える課題

はじめに、金沢市が直面している空き家問題の現状と、空き家を所有する方が抱える具体的な課題について解説します。

金沢市における空き家の増加傾向

全国的な人口減少や高齢化、核家族化の進行などを背景に、金沢市でも空き家は増加傾向にあります。 令和5年の調査では、金沢市の空き家率は14.8%にのぼり、5年前の調査から0.6ポイント増加しました。

相続によって実家を受け継いだものの、すでに別の場所に住居を構えているため活用できず、空き家になってしまうケースが少なくありません。 このように、空き家は誰にとっても身近な問題となりつつあります。

空き家所有者が直面する具体的な問題

空き家を所有していると、さまざまな問題に直面する可能性があります。 まず、建物の老朽化による倒壊や屋根材の飛散といった安全性の低下が挙げられます。 また、雑草の繁茂や害虫の発生は衛生環境を悪化させ、周辺の景観を損なう原因にもなります。

さらに、不審者の侵入やごみの不法投棄など、防犯上のリスクも高まります。 これらの問題は、近隣住民とのトラブルに発展しかねません。 加えて、適切に管理されていない空き家は「特定空家等」に指定され、固定資産税の優遇措置が受けられなくなったり、市から改善の勧告や命令を受けたりする可能性があります。

このように、空き家を放置することは、経済的負担の増加や法的なリスクにも繋がるのです。

金沢市で活用できる空き家関連の制度

金沢市では、増え続ける空き家への対策として、所有者が活用できる様々な制度を用意しています。

空き家を地域の資源として活かすためのマッチングサイトの運営や、専門家への相談窓口の設置、さらには管理をサポートする仕組みなど、多岐にわたる支援が特徴です。これらの制度を上手に利用することで、所有者の負担を軽減し、空き家の有効活用へと繋げることができます。

金沢市空き家バンクの活用方法

金沢市では、空き家を「売りたい・貸したい」所有者と、物件を「買いたい・借りたい」利用希望者を結びつけるため、「かなざわ空き家活用バンク」というウェブサイトを運営しています。 この制度は、全国どこからでも物件情報を閲覧できるため、特に金沢市への移住を考えている方々にとって重要な情報源となっています。

所有者にとっては、自身の空き家を広くアピールできる絶好の機会です。物件の登録は無料で行うことができ、市の公式サイトという信頼性の高いプラットフォームを通じて、安心して買い手や借り手を探すことが可能です。

金沢市空き家に関する相談窓口

空き家の管理や活用、相続、税金など、所有者が抱える悩みは多岐にわたります。金沢市では、こうした様々な問題に対応するため、専門の相談窓口を設けています。 例えば、市役所では弁護士による無料の法律相談を事前予約制で実施しており、権利関係などの複雑な問題についてアドバイスを受けることができます。

また、不動産の売買や賃貸借、土地の境界といった具体的な相談については、市が協定を結んでいる宅地建物取引業協会などの専門団体を紹介してもらうことも可能です。 どこに相談すれば良いかわからない場合でも、まずは市の窓口に問い合わせることで、問題解決への第一歩を踏み出すことができます。

金沢市空き家管理に関する支援

遠方に住んでいるなどの理由で、空き家の管理が難しい所有者のために、金沢市は管理を支援する仕組みを整えています。具体的には、市が指定した「空家等管理活用支援法人」が、所有者に代わって空き家の管理や活用に関する相談対応、普及啓発活動などを行っています。

これらの法人は、空き家対策に関する専門的な知識を持つ民間事業者であり、公的な立場から活動することで、所有者は安心して相談や業務を依頼することができます。 この制度を利用することで、所有者の管理負担を軽減し、空き家が管理不全の状態に陥るのを防ぐ助けとなります。

金沢市で利用できる空き家関連の補助金

空き家の適切な管理や活用は、地域の活性化にもつながる重要な課題です。金沢市では、所有者の負担を軽減し、空き家の利活用を促進するために、様々な補助金制度を設けています。ここでは、改修、解体、利活用の3つの視点から、具体的な補助金制度について解説します。

金沢市空き家改修に関する補助金

金沢市では、空き家を改修して住居として活用する場合に利用できる補助金制度があります。これらの制度は、空き家の再生を促し、安全で快適な住環境を整えることを目的としています。

金沢空き家リフォーム費補助金

「かなざわ空き家活用バンク」に登録された物件を購入し、自ら居住するために内部改修工事を行う場合に費用の一部が補助されます。 若者世帯には補助額が加算される場合があるなど、移住・定住の促進も視野に入れた制度です。 利用するには、工事の契約前に申請が必要です。

金澤町家再生活用事業

昭和25年以前に建てられた伝統的な建築物である「金澤町家」の修復や整備に対しても補助制度があります。 これは、歴史的な街並みを保存し、文化的な価値を持つ建物を次世代に継承することを目的としています。 自己の居住用だけでなく、事業用として活用する場合も対象となることがあります。

金沢市空き家解体に関する補助金

管理が行き届かず、倒壊などの危険がある空き家は、周辺環境に悪影響を及ぼす可能性があります。金沢市では、このような危険な空き家の解体を促進するための補助制度を設けています。

危険空き家の解体(除却)に関する補助制度

市の現地調査によって「危険老朽空き家」と判定された建物を所有者が解体する際に、工事費用の一部が補助されます。 この制度は、地域の安全性を確保することを目的としており、補助を受けるためには工事を着手する前に申請を行う必要があります。 特定の条件下では補助限度額が引き上げられることもあります。

金沢市空き家利活用に関する補助金

金沢市では、空き家を単に住居としてだけでなく、多様な形で活用することを支援するユニークな補助金も用意されています。

シェアハウス再生空き家活用補助制度

空き家をシェアハウスとして再生し、活用する際の改修工事費や不要な家財の処分費用の一部を補助する制度です。 この補助金は、若者や移住者の交流拠点づくりを後押しし、新たなコミュニティの創出を目的としています。 補助を受けるには、シェアハウスとしての要件を満たす必要があります。

地域連携空き家等活用事業

地域の町会などが主体となり、空き家やその跡地を集会所や小規模な公園(ポケットパーク)など、地域住民のための施設として整備する場合に、その費用の一部を補助する制度です。 所有者と地域、そして市が連携することで、空き家を地域の財産として再生させることを目指します。

空き家所有者が知るべき税制優遇措置

空き家を所有していると固定資産税などの負担が発生しますが、国が定める税制優遇措置をうまく活用することで、その負担を軽減できる可能性があります。ここでは、所有者が知っておくべき代表的な税制について解説します。

空き家を譲渡した場合の3,000万円特別控除

相続または遺贈によって取得した空き家を売却した際に、一定の要件を満たすことで、譲渡所得から最大3,000万円を控除できる制度があります。 この特例は「被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除の特例」と呼ばれています。

特例を受けるための主な要件

この特例の適用を受けるためには、下記のような複数の要件をすべて満たす必要があります。 適用を検討する際は、事前に税理士などの専門家や管轄の税務署へ確認することが重要です。

  • 相続開始の直前まで被相続人が一人で居住していた家屋であること
  • 昭和56年5月31日以前に建築された家屋であること
  • 相続の開始があった日から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売却すること
  • 売却代金が1億円以下であること
  • 家屋を解体して土地のみを売却するか、家屋の耐震リフォームを行って売却すること

なお、これらの手続きを進めるにあたり、金沢市では「被相続人居住用家屋等確認書」の発行を行っています。

空き家の固定資産税に関する特例

通常、住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」が適用され、固定資産税が軽減されています。 しかし、管理が不十分な空き家は、この特例の対象から外される場合があるため注意が必要です。

住宅用地の特例とは

住宅用地の特例とは、土地の面積に応じて固定資産税の課税標準額を減額する制度です。具体的には、200平方メートル以下の部分(小規模住宅用地)は課税標準額が6分の1に、200平方メートルを超える部分(一般住宅用地)は3分の1に軽減されます。

特定空家等・管理不全空家等に指定されるとどうなるか

倒壊の危険があったり、衛生上・景観上の問題があったりする空き家は「特定空家等」に、またその恐れがある場合は「管理不全空家等」に指定される可能性があります。 市からの改善指導や勧告に従わない場合、住宅用地の特例が解除され、固定資産税が最大で6倍になることがあります。 このような事態を避けるためにも、空き家の適切な管理が求められます。

その他空き家に関連する税制

空き家を売却したり、賃貸物件として活用したりする場合、これまで説明した税金以外にも、不動産取得税や登録免許税など、さまざまな税金が関わってきます。どのような税金が、いつ、どのくらいかかるのかは、空き家の状況や活用方法によって大きく異なります。後悔しないためにも、早めに自治体の窓口や税理士などの専門家に相談し、計画的に対策を進めることをお勧めします。

金沢市の空き家活用を成功させるためのポイント

金沢市内で空き家を上手に活用するためには、ただ制度や補助金を調べるだけでなく、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。ここでは、後悔しないための具体的な行動指針を解説します。

専門家への相談の重要性

空き家の活用方法は、売却、賃貸、改修、解体など多岐にわたります。どの方法が最適かは、物件の状態、立地、周辺環境、そして所有者の方の意向によって大きく異なります。複雑な法律や税金の問題も絡むため、早い段階で専門家に相談することが成功への近道です。

不動産会社はもちろん、司法書士、建築士、税理士など、相談内容に応じた専門家を選びましょう。金沢市では、市役所に空き家に関する無料の相談窓口が設けられており、弁護士に相談できる機会もありますので、まずはこうした公的な窓口を利用するのも一つの手です。

早めの行動がもたらすメリット

空き家を放置することには多くのリスクが伴います。建物は急速に老朽化し、資産価値が下がるだけでなく、倒壊や景観の悪化、害虫の発生といった問題で近隣に迷惑をかけてしまう可能性もあります。

特に、適切に管理されていないと判断され「特定空家等」や「管理不全空き家」に指定されると、固定資産税の優遇措置が受けられなくなり、税負担が最大で6倍になることもあります。 早めに行動を開始することで、こうしたリスクを回避できるだけでなく、利用できる補助金や制度の選択肢も広がります。

資産価値を維持し、より良い条件で活用するためにも、先延ばしにせず、できることから着手することが大切です。

まとめ

金沢市で空き家を所有する方が活用できる制度、補助金、税制について解説しました。空き家バンクや改修・解体の補助金、税金の優遇措置など、所有者の負担を軽くする支援が用意されています。空き家を放置するとリスクが高まるため、市の相談窓口や専門家へ早めに相談し、ご自身の状況に合った最適な活用法を見つけることが重要です。

 

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