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空き家管理

コラム

公開日:2025年12月3日(最終更新日:2025年12月28日) 空き家管理

空き家が売れない理由や売れないときの対処法を解説

空き家が売れない理由や売れないときの対処法を解説

空き家がなかなか売れずに悩んでいませんか。実は、売却が進まない背景には価格設定のズレや建物の老朽化、権利関係の複雑さなど、複数の要因が絡んでいます。本記事では、空き家が売れない主な理由を整理し、価格の見直しや清掃、活用方法の工夫など、早期売却につなげる具体策と注意点を分かりやすく解説します。

空き家が売れないと感じる背景

空き家を売ろうと考えたとき、「なかなか問い合わせが来ない」「内見が入らない」といった状況が続くと、多くの方が「うちの空き家は売れないのではないか」と不安になります。背景には、人口減少や高齢化、地方から都市部への人口移動など、日本全体の社会状況の変化があります。特に地方や郊外では、中古住宅の需要そのものが減っており、築年数の古い一戸建ては買い手がつきにくくなっている地域もあります。

空き家問題への不安やニュースによる影響

近年、「空き家問題」という言葉を新聞やテレビで目にする機会が増えました。管理されていない家が倒壊の危険や景観の悪化につながるという報道を見ると、「自分の家もこのまま放置すると危ないのでは」「早く売らないと損をするのでは」と感じる方が多くなります。一方で、そうした情報から「空き家はどこも売れない」「田舎の家は価値がない」というイメージだけが強く残り、実際に売却活動を始める前から諦めてしまうケースもあります。

売却経験の少なさからくる不安

マイホームや実家などの不動産を売却する機会は、一生のうちに何度もあるわけではありません。不動産会社への相談や査定、売却活動の流れに慣れている方は少なく、「何をどう進めればよいのか分からない」という不安が先に立ちます。その結果、「売りに出してみたものの、動きが見えない」「不動産仲介会社から詳しい説明がなく、売れているのかどうか分からない」と感じ、実際以上に「売れない」と思い込んでしまうことがあります。

相続や固定資産税の負担感

親から相続した実家や、誰も住んでいない戸建てを所有している場合、固定資産税や都市計画税、管理の手間が重荷になりやすくなります。「毎年の税金だけ払っていてもったいない」「遠方に住んでいるので草刈りや通気ができない」といった負担感が積み重なると、売却への期待よりも、「こんな物件に本当に買い手がつくのだろうか」という悲観的な気持ちの方が強くなってしまいます。特に、田舎の家や築古の木造住宅では、「解体費用の方が高くつくのでは」と心配し、売れない前提で考えてしまう方も少なくありません。

価格や条件に対するギャップ

インターネットで周辺の売り出し価格を見ると、「自分の家もこのくらいで売れるだろう」と期待してしまいがちです。しかし、築年数や間取り、最寄り駅からの距離、駐車場の有無、生活環境など、細かい条件が少し違うだけで適正な売却価格は変わります。査定額と自分の希望価格に差があると、「こんなに安くないと売れないのか」と感じ、売りに出した後も「この価格だから売れないのだ」と不安になりやすくなります。期待と現実のギャップが、「空き家は売れない」という思い込みを強める要因になっています。

情報が多すぎることによる迷い

最近は、空き家の売却や活用方法について、多くの情報がインターネットで紹介されています。リフォームしてから売る方法、買取専門会社に直接売却する方法、賃貸として貸し出す方法、解体して更地にする方法など、選択肢は少なくありません。しかし、情報が多すぎることで「どの方法が自分に合っているのか分からない」「失敗したくない」と迷いが大きくなり、行動が遅れてしまうことがあります。このように、一歩を踏み出せない時間が長くなるほど、物件の状態悪化や地域の需要低下が進み、「やはり売れない」という実感につながりやすくなります。

空き家が売れない主な理由

空き家がなかなか売れないときは、建物そのものの状態だけでなく、価格の決め方や売り出し方、権利関係など、いくつかの要素が重なっていることが多いです。ここでは、よくある原因を整理しながら見ていきます。

物件そのものに問題がある場合

築年数が古く、雨漏りやひび割れなどの劣化が目立つ空き家は、買い手が修繕費を心配しやすく、検討の土台に乗りにくくなります。また、長期間放置されて庭木が伸び放題になっていたり、室内に荷物がそのまま残っていたりすると、第一印象が悪くなり、内見の段階で敬遠されてしまうこともあります。

さらに、接道条件が悪く車が入れない場所にある、日当たりや風通しが良くない、間取りが極端に使いづらいといった立地や構造上の問題も、購入希望者にとっては大きなマイナス要素になります。

価格設定や市場環境に問題がある場合

周辺相場よりも明らかに高い価格で売り出していると、インターネット上の検索結果で他の物件と比べられたときに選ばれにくくなります。固定資産税評価額や昔の購入価格だけを基準にして値付けをすると、現在の不動産相場からずれてしまうことがよくあります。

また、地方や過疎化が進んでいる地域では、そもそも購入希望者が少なく、需要より供給のほうが多い状態になっていることがあります。このようなエリアでは、適正な価格でも売却までに時間がかかることが多く、市場環境そのものが売れにくさの原因となります。

売却方法や手続きに問題がある場合

売却活動を不動産会社に任せきりにして、販売図面の内容や写真、広告の出し方を見直していない場合、物件の良さが十分に伝わっていない可能性があります。内見の調整がスムーズにいかない、問い合わせへの対応が遅いといったことも、検討者の気持ちを冷めさせてしまう要因になります。

また、必要な書類がそろっていなかったり、建築確認済証や検査済証の所在があいまいだったりすると、買い手側の不安を招き、契約手続きが進みにくくなります。登記内容と現況が一致していない場合も、調整に時間がかかるため敬遠されやすくなります。

権利関係や心理的な問題がある場合

相続した空き家で相続人が複数いる場合、遺産分割の話し合いがまとまっていないと、売却自体が進められません。共有名義のまま意思統一ができていないケースでは、価格や売却時期について意見が分かれ、売り出しまでに時間がかかることがあります。

また、過去に火災や事件、事故があったとされるいわゆる「心理的瑕疵」がある物件は、告知が必要となるため購入をためらう人が増え、価格を下げても売れにくくなる傾向があります。近隣の騒音や境界トラブルなどの不安要素も、買い手の心理に影響し、結果として空き家が長く売れ残る原因となります。

空き家が売れないときの具体的な対処法

まずは現状把握から始める

空き家が売れないと感じたときは、感覚ではなく事実を整理することが大切です。まず、不動産会社から最近の成約事例や周辺の売出価格を取り寄せ、築年数、立地、間取り、接道状況などを確認します。そのうえで「相場とかけ離れていないか」「老朽化や雨漏りなど、購入希望者が嫌がる要素がないか」を書き出し、問題点を可視化していきます。

長期間空き家状態が続いている場合は、室内外の劣化が進んでいることも多いため、簡易な建物診断やシロアリ、カビの有無などもチェックしておくと、後のトラブル防止につながります。

売却価格を見直す方法

相場に比べて価格が高すぎると、問い合わせ自体が少なくなり、売れ残りの印象が強くなってしまいます。複数の不動産会社に査定を依頼し、査定価格の根拠や周辺の取引事例を聞きながら、妥当な価格帯を探ることが重要です。

売り出しから数か月たって反響が少ない場合は、思い切って価格を見直すことも検討しましょう。価格を下げるタイミングを、繁忙期といわれる春や秋に合わせることで、購入希望者の目にとまりやすくなることもあります。

物件の魅力を高める対策

簡易な掃除や片付けを行う

第一印象が悪い空き家は、それだけで敬遠されがちです。不要な家具やゴミを片付け、掃除を行うだけでも印象は大きく変わります。草木が伸び放題の庭や、蜘蛛の巣が目立つ玄関などは、購入希望者に不安を与えるため、外回りの手入れも忘れずに行います。

必要に応じてリフォーム・解体を検討する

老朽化が激しい場合は、最低限の修繕や水回りのリフォームを行うことで、購入検討の対象になることがあります。一方、建物の状態が悪く修繕費が高額になりそうなときは、思い切って解体し、更地として売り出したほうが早く売れるケースもあります。解体費用や固定資産税の負担も踏まえ、不動産会社と慎重に検討しましょう。

売却以外の活用方法も検討する

どうしても希望価格で売れない場合は、売却だけにこだわらず、賃貸として貸し出す、駐車場として利用する、自治体の空き家バンクに登録するなど、別の活用方法も選択肢となります。将来的に相続人が利用する可能性がある場合は、一時的に貸して維持管理費をまかなう方法もあります。

ただし、賃貸経営には修繕や管理の手間、近隣トラブルへの対応なども伴うため、収支計画を立てたうえで判断することが大切です。

専門家への相談を検討する

空き家には、相続登記が済んでいない、共有名義のまま放置されているなど、権利関係の問題が隠れていることも少なくありません。このような場合は、不動産会社だけでなく、司法書士や税理士などの専門家にも相談し、登記や税金の整理を進める必要があります。

また、地元の不動産会社は、その地域の需要や買い手の傾向を把握していることが多いため、「どのような使い方なら需要があるか」「どの価格帯なら売れやすいか」といった具体的なアドバイスを受けながら、無理のない売却計画を立てていきましょう。

空き家売却で失敗しないためのポイント

信頼できる不動産会社を選ぶ

空き家の売却では、どの不動産会社に依頼するかで結果が大きく変わります。近所の売出し事例や成約事例に詳しい会社や、空き家や古家付き土地の売却実績がある会社を選ぶようにしましょう。査定額だけで判断せず、担当者の説明のわかりやすさや、メリットとデメリットをきちんと伝えてくれるかも確認することが大切です。

媒介契約の内容を理解する

一般媒介契約か専任媒介契約かによって、不動産会社の動き方や報告義務が変わります。契約期間、解約の条件、広告費の負担、成功報酬としての仲介手数料の上限など、重要な点は事前に書面で確認しておきましょう。

適正な売却価格と販売戦略を立てる

売り出し価格は、高すぎても低すぎても失敗のもとです。路線価、公示価格、近隣の成約事例を踏まえて、相場に合った価格を設定することが大切です。最初は少し高めに出して、反響を見ながら価格を見直す方法もありますが、売れ残り期間が長くなると値下げしても問い合わせが減る傾向があります。

販売期間と目標を事前に決める

いつまでに売却したいのか、売れなければ買取や賃貸への切り替えも検討するのかなど、あらかじめ方針を決めておくと判断に迷いにくくなります。固定資産税や管理費用の負担も考えながら、無理のない計画を立てましょう。

事前の準備と情報開示を徹底する

雨漏りやシロアリ被害、設備の故障、越境の有無など、物件の状態はできるだけ正確に把握しておくことが重要です。売主が知らなかった不具合が後から判明すると、契約不適合責任を問われるおそれがあります。気になる点は事前に専門業者に点検してもらい、わかっている情報は隠さず伝えることで、トラブルを避けやすくなります。

必要書類を早めにそろえる

登記簿謄本、固定資産税の納税通知書、建築確認通知書、検査済証、過去のリフォーム履歴などの書類は、早めに整理しておきましょう。相続登記が終わっていない場合は、司法書士に相談し、名義をはっきりさせておくことが重要です。

家族や相続人との意思統一をしておく

相続した空き家を売却する場合、共有者や相続人の意見がそろっていないと、売買契約が進まないことがあります。売却するか、貸すか、解体するかといった方針や、売却代金の分け方などを、早い段階で話し合っておきましょう。あとから反対意見が出ると、買主との信頼関係にも影響します。

税金や費用の負担を事前に確認する

譲渡所得税や住民税のほか、印紙代や登記費用、不動産会社への仲介手数料、場合によっては測量費や解体費用がかかります。特例や控除が使えるかどうかは、条件によって異なりますので、心配な場合は税理士などの専門家に確認し、手取り額の目安を把握した上で売却を進めると安心です。

まとめ

空き家が売れない場合は、価格設定や建物の状態、権利関係など原因を正しく見極めることが重要です。適正な価格への見直しや清掃・修繕、場合によっては更地化や賃貸活用を検討することで、売却の可能性は高まります。不動産会社選びや事前準備を丁寧に行い、状況に合った対策を取ることが早期売却への近道です。

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